タイの会計・ビジネスの基本用語

今回は、タイに新しく赴任されてきた方向けに、タイの会計・ビジネスの頻出用語についての解説と、それぞれの日本語、タイ語、英語を紹介します。
経理や総務とのやり取りの際に使用することも多いかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

英語 日本語 タイ語 説明
AP(=Accounts Payable) 買掛金・未払金 เจ้าหนี้(ジャオニー) 日本では仕入れに関する債務を買掛金、それ以外を未払金と区別しているが、
英語及びタイ語では、買掛金と未払金の名称を区別しない場合がある。
AR(=Accounts Receivable ) 売掛金・未収金(未収入金) ลูกหนี้(ルークニー) 日本では仕入れに関する債権を売掛金、それ以外を未収金と区別しているが、
英語及びタイ語では、売掛金と未収金の名称を区別しない場合がある。
PV(=Payment Voucher) 支払伝票 ใบสำคัญจ่าย(バイサムカンジャーイ)
RV(=Receipt Voucher) 受取伝票 ใบสำคัญรับ(バイサムカンラップ)
JV(=Journal Voucher) 振替伝票 ใบสำคัญทั่วไป(バイサムカントゥアパイ)
英語 日本語 タイ語 説明
DBD(=Department of Business Development) タイ商務省事業開発局 กรมพัฒนาธุรกิจการค้า(グロムパッタナートゥラギットガンカー)
ただし一般的にはタイ語でもDBDと呼ぶことが多い
タイにおける法人登記を管轄する。
タイ国内で会社を設立する際は、所轄のDBDで登記申請を行う必要があり、
法人登記後に、DBDから13桁の納税者番号(Tax ID)が発行される。
また、DBDではオンラインデータシステム「DBD Data Warehouse」上でタイ国内で登記されている企業の登記情報・決算データなどを公開している。
RD(=Revenue Department) タイ歳入局 กรมสรรพากร(グロムサパゴーン/サパゴーン)
BOJ5(=List of  shareholders) 株主名簿 บอจ.5(ボーオージョーハー) 株主の名称、住所、保有株式数などの情報が記載された株主一覧リスト。
会社登記時に必要となり、登記後は事業年度ごとにAGM開催後14日以内にDBDに提出する必要がある。
DBDから有料で入手可能。
AGM(=Annual General Meeting) 株主総会 ประชุมผู้ถือหุ้น(プラチュムプートゥーフン) 年次株主総会と臨時株主総会が行われる。
年次株主総会については毎年決算日から4か月以内に開催する必要がある。
SSF(=Social Security Fund) タイ社会保険 ประกันสังคม(プラガンサンコム) 従業員には加入義務があり、毎月の給与の5%(上限750THB)を従業員と企業がそれぞれ負担する。
取締役については原則加入できない。
Affidavit/Company certificate 登記簿謄本 หนังสือรับรอง(ナンスーラップローン) 会社の登記書類として頻繁に使用する、日本で言う会社登記簿謄本に該当する書類。
会社名、所在地、資本金、取締役、設立日、事業目的、会社のサイン権限などが記載してある。
記載項目は決められている。
MOA(=Memorandum Of Association) 基本定款 หนังสือบริคณห์สนธิ(ナンスーボリコンソンティ) 会社名、所在地、資本金、発起人、事業目的など、会社の基本的な情報が記載してある。DBDが発行。
AOA(=Articles Of Association) 付属定款 ข้อบังคับบริษัท(コーバンカップボーリサット) 株主総会、取締役会、決算期、配当の条件などが記載してあり、付属定款で定めたルールが会社運営の基本的なルールになる。
詳細について「民商法典の定めに従う」とすることも多い。

いかがでしたでしょうか。
もしお時間が許すようでしたら、「タイ税金のすべて~ビジネスを行う際に知っておくべき税金~」も併せてご確認ください!!
こちらもタイに新しく赴任された方向けの基本的な内容となっております。