- 2024年8月29日
タイの駐在員事務所の基礎知識
タイに進出する主要な方法としては現地法人の設立が挙げられますが、今回は駐在員事務所の基礎知識について説明したいと思います。 現地法人に比べ、駐在員事務所は下記のような特徴があります。 駐在員事務所のメリット 通常の法人であれば、基本的に外国人駐在員1名を配置するためにタイ人従業員4名を雇用する義務が発生します(BOI恩典を保持している会社などは例外があります)。 一方で駐在員事務所の […]
タイに進出する主要な方法としては現地法人の設立が挙げられますが、今回は駐在員事務所の基礎知識について説明したいと思います。 現地法人に比べ、駐在員事務所は下記のような特徴があります。 駐在員事務所のメリット 通常の法人であれば、基本的に外国人駐在員1名を配置するためにタイ人従業員4名を雇用する義務が発生します(BOI恩典を保持している会社などは例外があります)。 一方で駐在員事務所の […]
タイのVATは日本の消費税より課税対象が広範囲に渡っており、様々なシーンでVATが登場します。その中で特に忘れられがちなVATとして、タイ国外からサービスを受ける際に支払うサービス対価に課税されるVATが挙げられます。 リバースチャージ タイ国外の企業が海外から役務提供を行い、そのサービスがタイ国内で使用される場合、その活動はタイ国内でサービス提供をしているとみなし、海外の役務提供者 […]
タイには国家安全保障や国内産業保護の観点から外国人事業法による外資規制が存在します。 外資規制の観点から、タイの現地法人は下記の通り大きく2種類に分けられます。 内資法人:株式の50%超がタイ人によって保有されているタイ法人。 外資法人:株式の50%以上がタイ人ではなく外国人によって保有されているタイ法人。 ここで言う「タイ人」とはタイ国籍を保有している自然人とタイ内資法人を意味して […]
タイへ進出する場合の形態として主に考えらえる方法は下記3点です。 現地法人を設立する。 駐在員事務所を設立する。 支店を設立する。 駐在員事務所は収益を得ることが禁じられている、支店はあくまで在外企業の一部でありタイ法人ではないなど様々な理由から、最も一般的な方法は現地法人の設立です。 今回のブログでは現地法人を設立する場合の手続きやよく見られる課題についてご説明します。 【現地法人設立の流れ】 […]
タイに新しく赴任されてきた方や、タイの税務の概要について知りたい方向けに、主な税務申告書の内容や申告期限等、最低限押さえておくべきポイントについて解説します。 目次 用語の簡単解説 各申告書の申告・納税期限 各申告書の概要と主な税率 罰則規定 還付請求と税務調査 用語の簡単解説 WHT/P.N.D. (ภ.ง.ด.) WHT(Withholding Tax)は源泉徴収税のことで、P.N.D.(ポー […]
皆様こんにちは。JGAの坂田です。 これまでのブログで説明してきた通り、タイで事業を行なう法人は基本的に毎月税務申告を行なう必要があります。 今回は「もし税務申告を間違えたり忘れたりしてしまったらどうなるの?」という疑問にお答えしたいと思います。 通常、月次税務申告は源泉税申告(書式名PND1、3、53、54等)とVAT申告(書式名PP30、36等)に分かれます。 源泉 […]
皆様こんにちは。JGAの坂田です。 「タイの個人所得税って日本より高いの?」 「タイの所得税ってどんな所得に対して発生するの?」 「日本とタイの両方で給料を貰っているけど、どのように納税することになるの?」 タイで働いて個人所得税を支払っている日本人は大勢いらっしゃいますが、特にタイで働き始めたばかりの方からこのようなご質問を頂くことがあります。 今回は個人所得税の基本についてご説明 […]
「赤字なのに法人税の支払いが発生した!」 「繰越欠損金が実際に使った額より異常に少ない!」 「損益計算書に「損金不算入経費」という日本では目にしない勘定科目がある!」 というご相談をお受けすることがあります。日本でも損金不算入という概念はありますが、タイのように月次の会計処理において細かく計上を分けるケースは少なく、決算時に法人税申告書上で調整することが一般的です。 しかしタイの会計 […]
皆様こんにちは。JGAの坂田です。 タイで法人を設立した場合、株式会社はもちろんですが、売上の発生しない駐在員事務所であっても法人税申告書の提出が義務づけられています。タイの事業運営における法人税申告手続きがどのように行われるか解説していきます。 法人税申告書 法人税の申告・納税の対象者はタイの法令や外国の法令に基づいて設立された法人でタイ国内において事業を営む者です。法人税中間申告 […]
皆様こんにちは。JGAの坂田です。 前回のコラムでは一般的に日系企業はリスクマネジメントが苦手と言われることが多い理由について、リスクマネジメントと本来あるべきCFOの役割についてお話ししました。経理部長の延長にとどまっているだけでは不十分、というお話でした。 そして、ありがちな組織図から、目指すべき組織図のモデルをお示ししました。 今回のコラムは、この目指すべき組織図にある「FP&A」と […]